「インバウンド」という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
しかし、いざどういう意味かと聞かれると、上手く答えられない方も少なくありません。
では、インバウンドとは、どんな意味なのでしょうか。
今回は、インバウンドについて詳しく解説していきます。
業界ごとの意味や使い分け方も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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【わかりやすく】インバウンドとは?
インバウンドとは、外から中へ入ってくるという意味の言葉です。
ビジネスシーンで使用することが多く、おもに「受け身の体制」を表します。
たとえば、「日本へのインバウンド」という言葉の意味は、海外からの来訪や輸入などを意味します。
営業シーンやコールセンターなどで使われるインバウンドは、お客さまからの問い合わせや他社から営業を受けたことなどを指します。
自発的に働きかける行動よりも、外部からアクションが起こることで「インバウンド」が発生する、と考えるとわかりやすいかもしれません。
インバウンドとアウトバウンドの違いとは?
インバウンドの対義語となるのが、「アウトバウンド」です。
インバウンドが「外部から内部」を意味するのに対し、アウトバウンドは「内部から外部」への働きを意味します。
たとえば、「日本からのアウトバウンド」では、日本から海外への渡航や輸出などを意味します。
コールセンターでのアウトバウンドはお客さまへの連絡のことを指し、営業シーンでのアウトバウンドは、顧客への飛び込み営業やプランの提案などが挙げられます。
押さえておくべき6つのインバウンド用語
インバウンドという言葉は、さまざまなシーンで使われています。
ここからは「インバウンド」が関わる6つの用語について解説します。
- インバウンド観光とは
- インバウンド消費とは
- インバウンド市場とは
- インバウンド需要とは
- インバウンド対策とは
- インバウンド営業とは
インバウンド観光とは
インバウンド観光とは、外国人が日本へ観光に訪れることを指します。
インバウンド観光が日本の経済状況に与える影響は大きく、渡航者が多いほど、日本の観光地の経済が潤うとされています。
しかし近年ではコロナウイルス感染症により、海外渡航を禁止する国も多くありました。
日本を訪れる観光客が減ったことから、インバウンド観光による経済状況は低迷した状態が続いていたとされています。
しかし近年では規制が緩和されたことにより、再びインバウンド観光に関する経済状況に上昇の兆しが見えています。
インバウンド消費とは
インバウンド消費とは、訪日外国人による国内での消費活動を指します。
宿泊だけでなく、飲食や買い物など全ての消費活動がインバウンド消費に当てはまります。
インバウンド市場とは
インバウンド市場とは、来訪した外国人の消費活動を促し、売上げを得る市場(マーケット)のことを指します。
インバウンド市場の中でもとくに売上げが高いのが、観光客向けの買い物やアクティビティの体験サービスなどです。
日本にいるからこそ得られる物や経験に対し、来日した外国人は積極的に消費活動をおこないます。
インバウンド市場で事業展開をするのであれば、過去のインバウンド市場の経済状況や、現在の外国人の流行りや動向に目を光らせることが大切です。
インバウンド需要とは
インバウンド需要とは、訪日外国人の日本国内サービスに対する需要のことです。
例えば、訪日観光客は買い物に対する需要が高かったのですが、近年では体験や経験を重視した需要が高まっており、テーマパークなどの利用が増えています。
インバウンド対策とは
インバウンド対策とは、日本に訪れる外国人に快適に過ごしてもらうための施策や取り組みのことです。
案内や看板を複数言語で表記したり、外国語を話せるスタッフを用意するなど、さまざまな取り組みが行われています。
インバウンド営業とは
インバウンド営業はプル型営業とも呼ばれており、受け身で行う営業スタイル。
ユーザーからの問い合わせや資料請求などをきっかけとして、営業活動を展開します。
観光業におけるインバウンドの意味とは?
観光業におけるインバウンドは、日本へ旅行に訪れる観光客や訪日外国人のことを指します。
インバウンド観光の需要と課題
インバウンド観光に関しては、東アジアと東南アジア諸国からの訪日需要が伸びています。
また、地方の空港にLCCがたくさん就航するようになったことで、九州で韓国の訪日需要が増加傾向にあります。
欧米豪からの観光客のシェアは大きくないものの、確実に数は増えてきています。
- 課題①インフラ整備の遅延
- 課題②来訪国と滞在地域の偏り
課題①インフラ整備の遅延
インバウンド観光にとって、インフラ整備の遅延が課題の一つです。
ストレスなく観光してもらうためには英語はもちろん、訪問者が多い国の言語で分かりやすく表記されている場所を増やすことが大切です。
フリーWi-Fiや海外でメジャーのキャッシュレス決済を導入するなど、インバウンドのために改善できる点はたくさんあります。
課題②来訪国と滞在地域の偏り
来訪国と滞在地域の偏りも課題となっています。
日本の場合はアジアからの観光客が圧倒的に多く、中国や韓国、台湾といった数ヶ国が全体の半分以上を占めています。
自然災害や政情不安などの理由で、アジアからの観光客が少なくなると、一気に観光業が落ち込んでしまうので危険なのです。
また、訪日客が滞在する地域にも偏りがあります。
訪日客が滞在する地域は、東京や大阪、北海道、京都など一部の地域が大半を占めています。
地方への訪日客が少ない理由として、都市部と比べてアクセス面が不便である点が挙げられるでしょう。
コロナ後の日本が行っているインバウンド回復戦略
2023年3月末に、日本政府は「観光立国推進基本計画」の第4次基本計画を閣議決定しました。
「観光立国推進基本計画」とは、わかりやすく言うと「観光産業を潤し、外国人の消費活動を高めるための計画」のことです。
今回、決議された第4次基本計画では、これまでとは違い外国人観光客の「量」ではなく「質」にこだわっています。
外国人観光客が多く訪れるように工夫するだけでなく、外国人の1人ひとりが、より高額な消費をしてもらえる施策を立案しています。
また、今回のインバウンド回復戦略は持続可能であることも目的の1つです。
外国人による一時的な消費額のアップを目指すのではなく、環境問題の解決とともに地域活性化を促し、継続して安定したインバウンド需要を獲得できる方法を模索しています。
「持続可能な観光」「消費額拡大」「地方誘客促進」の3つをキーワードにして、国内交流の拡大を目指すのが、今後のインバウンド回復戦略のカギとなるでしょう。
コールセンター業におけるインバウンドの意味とは?
コールセンター業におけるインバウンドとは、顧客からの問い合わせに対応する業務のことです。
逆に顧客獲得や既存顧客のアップセルなどのために、企業から顧客へ電話をかけることをアウトバウンドといいます。
インバウンドコールセンターの需要と課題
顧客からの電話を受けるインバウンドコールセンターは、企業と顧客をつなぐ重要な役割として需要が高いです。
インバウンド窓口を設けることで、顧客の不明点や不安を解消し顧客満足度の向上が期待できます。
- 課題①電話の繋がりにくさ
- 課題②対応力のばらつき
- 課題③運営状況に合わせた人員配置
課題①電話の繋がりにくさ
インバウンドコールセンターの課題は、電話の繋がりにくさです。
オペレーターが対応できない数の入電が入ると、当然ながら電話がつながりにくくなります。
電話自体がつながらなければ、顧客は問い合わせを諦めてしまうかもしれません。
課題②対応力のばらつき
インバウンドコールセンターは顧客からの電話を受ける窓口のため、問い合わせ内容が多岐にわたります。
そのため、インバウンドコールセンターのオペレーターには、どのような問い合わせに対しても応対できるスキルが求められます。
しかし、誰でもすぐに質の高い応対ができるようになるとは限りません。
人材の育成が上手くいっていないと、応対力のばらつきが大きくなり顧客に不信感を与えてしまうでしょう。
課題③運営状況に合わせた人員配置
ほとんどの業界では繁忙期と閑散期があり、適切な人員配置が難しい傾向にあります。
繁忙期に合わせて人員を確保すると、過剰なコストがかかってしまいます。
しかし閑散期に合わせて人員を確保すれば、オペレーターの数が足りず入電に対応できなくなるでしょう。
運営状況に合わせて人員を配置できる体制を整えることが大切なのです。
マーケティング業におけるインバウンドの意味とは?
インバウンドマーケティングとは、顧客にとって価値のあるコンテンツを作り、顧客を惹きつけてファンになってもらうという考え方のことです。
WebサイトやSNSなどで顧客が自発的に興味・関心を持つ情報を発信し、見込み顧客を獲得し顧客になってもらいます。
インバウンドマーケティングの需要と課題
インターネットの普及により、現代の消費者は自分で情報を探せるようになりました。
自分が求めていない情報はシャットアウトできるため、プッシュ型の広告や営業が敬遠される傾向にあります。
そのため、顧客自身が求める情報を発信するインバウンドマーケティングの需要が高まっているのです。
- 課題①人員コストの負担
- 課題②費用対効果の予測がしづらい
- 課題③成果獲得までのリードタイムが長い
課題①人員コストの負担
インバウンドマーケティングの課題は、人員コストの負担です。
インバウンドマーケティングの施策を実施する場合、企業側は顧客に対して有益なコンテンツを提供し続けなければいけません。
社内で対応する場合でも、アウトソーシングなどを利用する場合でも、人員コストがかかることを理解しておきましょう。
課題②費用対効果の予測がしづらい
費用対効果の予測がしづらいという課題も挙げられます。
費用対効果を予測できる程、インバウンドマーケティングに関するデータがないケースが多いです。
質の高い顧客が増えるなどの効果は分かりますが、費用対効果を確実に予測するのは難しいでしょう。
課題③成果獲得までのリードタイムが長い
成果獲得までのリードタイムが長いのも課題の一つです。
インバウンドマーケティングは、すぐに効果を実感できるものではありません。
中長期的な施策として取り組むものであり、効果が出るまで継続してコンテンツを発信する必要があります。
IT業界におけるインバウンドの意味とは?
IT業界でも「インバウンド」という単語を活用します。
IT業界におけるインバウンドとは、外部からのデータを受信することを指します。
たとえば、メールの受信やユーザーが自社サイトに訪問することなどが、インバウンドです。
アンケートへの回答やサイトへの問い合わせなど、Webを始めとするITを通して外部からおこなわれるアクションを、すべてインバウンドと呼びます。
インバウンドに関するよくある質問とは?
インバウンドを理解するにあたって、疑問点も出てくるでしょう。
ここからは、インバウンドに関するよくある質問についてご紹介します。
- インバウンドと観光客の違いとは?
- コロナ後インバウンドの解禁はいつから始まったのですか?
- インバウンド経済とは?
インバウンドと観光客の違いとは?
インバウンドは、海外から日本に訪れる訪日外国人観光客に対して使用される言葉です。
逆に観光客は日本国内外関係なく、その土地に観光に訪れる全ての人のことを指します。
コロナ後インバウンドの解禁はいつから始まったのですか?
2022年6月には入国者数に制限はあるものの、外国人観光客の受け入れが再開されました。
そして2022年10月より、本格的に個人旅行の受け入れがスタートしています。
インバウンド経済とは?
インバウンド経済とは、海外から日本に訪問する人向けの経済活動のことを指します。
インバウンドの意味を正しく理解しよう
近年ニュースなどで頻繁に使われるようになったインバウンド。
インバウンド観光やインバウンド消費などさまざまな言葉があるので、それぞれの意味を理解することが大切です。
また、インバウンドは業界ごとで意味や使い方が異なります。
インバウンドはビジネスでもよく使用される用語なので、しっかり理解しておくと今後の仕事で役立つかもしれません。
記事を参考にして、インバウンドという言葉を正しく活用しましょう。
また、インバウンドについて学ぶ方の中には、事業を展開し法人化を計画している方もいるかと思います。
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