友達に誘われて起業するケースは多いですが、友達と起業するのは止めた方が良いという話もよく聞きます。
一方で友達と起業して成功している会社が少なくないのもまた事実。
なぜ友達と起業すると失敗すると言われるのか、その原因と対策について紹介しています。
それらに加えてトラブルを回避するために、友達と起業する前にやっておくべきことについても解説しています。
また、友達との起業をする際に、プライバシーの保護は欠かせません。
友人も自分も自宅住所がバレたり、郵便物から個人情報が抜き取られたりすれば、自身だけでなく家族の安全も脅かされます。
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友達と起業する3つのデメリット! やめとけと言われる失敗例を紹介
仲の良い友達と起業しても、必ずしも上手くいくとは限りません。
ここでは友達と起業した際に陥りがちな失敗例について、ケースごとに解説します。
- 言いたいことが言えない
- 意思決定が遅れる
- 責任・負担の割合が傾きすぎてる
言いたいことが言えない
共に会社を経営していれば方針のズレや仕事の配分など、相手に対して様々な疑問や不満を持つことになります。
その時にすぐに話し合って不満を解消できれば良いのですが、相手との仲が良いと却って言いたいことが言えなくなるケースも多いです。
その結果、一つひとつは小さな不満でも、それが積もり積もってある時突然爆発してしまうというのがよくある失敗例の一つです。
意思決定が遅れる
普段仲が良い友達でも、当然全く同じ考え方や意見とはなりません。
一人で起業した場合とは異なり、大きな決断が必要な時には一々相手と相談して意見のすり合わせをしなければなりません。
大事な局面で友達と意見が食い違ったことで意思決定が遅れ、チャンスをふいにしたり問題が手遅れになったりするというのもありがちな失敗例です。
責任・負担の割合が傾きすぎてる
友達と起業した場合でも相手と全く平等な状態で会社を経営するのはまず無理です。
特に、仕事の割り振りや報酬に関しては揉めやすい問題と言えるでしょう。
誰かに責任や仕事の負担が集中した結果、トラブルに発展するというケースも少なくありません。
会社に損害を与えたり、経営が悪化したりするような事態に陥った際には大きな問題となりやすいです。
友達と起業する3つのメリット! よくある成功例を紹介
友達と起業することは、悪いことばかりではありません。
ここからは友達と起業することで得られるメリットについて、ご紹介します。
- いつでも気軽に相談できる相手ができる
- 働きやすい労働環境を作れる
- 作業分担がしやすい
いつでも気軽に相談できる相手ができる
友達と起業をすることで、運営に関する心強い相談相手ができます。
他の友人とは違い、共同経営者である友達は、自分自身と同じ立場・環境の人間です。
そのため地に足の着いた話や現況を踏まえた上での考えを示してくれます。
想像ではなく肌で経営状況を感じているため、我が身のこととして相談を真摯に受け止めてくれるでしょう。
働きやすい労働環境を作れる
友達と起業することで、働きやすい労働環境がつくれます。
知らない相手と一緒に仕事をする際、お互いのことを理解するのに時間がかかります。
良かれと思ってした行動が、相手にとって地雷であることも少なくありません。
そのためよく知らない相手と良い労働環境をつくるのは手探りです。
しかし友達との起業であれば、お互いを理解しているため、意見を言いやすいでしょう。
お互いに遠慮せずにいられるため、満足いく労働環境を築けます。
作業分担がしやすい
仕事内容の中には、苦手とする作業もあるかと思います。
たとえばお金の管理が苦手だったり、営業が苦手だったり「できれば人に任せたい」と思う仕事内容も存在するのではないでしょうか。
友人と起業することで、苦手な作業・仕事をお互いに割り振ることができます。
それぞれが得意な分野に力を注げるようになれば、経営状態も良好になるのではないでしょうか。
友達と2人で起業する場合におすすめの職種3選
友達と2人で起業するといっても、業種はさまざまです。
どの職種が自分たちに合っているのか、迷ってしまう方も多いかと思います。
ここからは、友達と2人で起業をする予定の方におすすめの業種についてご紹介します。
- ネットショップ運営
- サロン経営
- オンライン教室
ネットショップ運営
ネットショップ運営には、下記のメリットがあります。
- ・スモールスタートで始められる
- ・家賃や在庫が発生しない
- ・ネットショップ開設の便利なサービスがたくさんある
- ・ノウハウもインターネット・本などから豊富に学べる
ネットショップ運営は、初期費用がほとんどかかりません。
そのため起業のハードルが低く、参入しやすい業種といえます。
ネットショップならではの戦略や知識は必要ですが、インターネットや本など、教科書となるものは多く存在します。
まずは友達と自分が得意な物や好きなジャンルの製品を販売してみることから、始めてみてはいかがでしょうか。
サロン経営
サロン経営も友人と起業をしたい方におすすめの業種です。
- ・女性人気が強く廃れることがない
- ・スキルを活かせる
- ・フランチャイズも豊富
ネイルサロン・ヘアサロンは女性人気が高く、おしゃれな職種です。
美容に対して関心が強い方は、起業の選択肢に含めてみてはいかがでしょうか。
また、美容業界はフランチャイズ店舗が多く、開業のハードルも高くありません。
フランチャイズの場合は運営のノウハウも教えてくれるため、経営の良いスタートが切れるでしょう。
オンライン教室
料理・英語・DIYなど、オンライン教室も近年では需要が高まってきています。
- ・初期費用が不要
- ・教える内容によっては今の知識・スキルを活かせる
オンライン教室はパソコンさえあれば始められます。
教室の規模によっては、スマホでもサービス提供が可能です。
オンライン教室で教える内容はさまざまですが、自身の経験を活かした内容であれば教えやすく、受講者にとっても体験者の話は良い学びとなります。
友達と起業をする前に準備するべきこととは?
友達と起業して成功するために、予めしておくべきことについて紹介します。事業をスムーズに拡大していくためには事前の準備が大切です。
- 経営スキルを学ぶ
- 人脈を広げておく
- 便利なサービスを探しておく
経営スキルを学ぶ
当然のことですが、何も知らずに起業するよりも起業や経営について知識を得てから行う方が有利です。
会社を設立するまでの流れや資金調達の手段などについて予め理解しておけば、友達との起業や経営を円滑に進められます。
起業を目指す人に向けた講座や本、ブログなどは多くあるので探してみるのも良いでしょう。
人脈を広げておく
事業を拡大し、会社を成長させるためには人脈が重要です。
友達と起業する前から交流会やセミナーなどに積極的に参加して、人脈の構築を目指すと良いでしょう。
近年はSNSも普及しているので、そちらから人脈を広げていくという手段もあります。
自分の興味のある事柄や取り組みは積極的に発信し、価値観の近い相手もフォローしていくと求める人とつながれる可能性が高まります。
便利なサービスを探しておく
会社を経営していく上で役立つサービスは多く、事前にそれらを把握しておけば、より効率的に事業を進めることができます。
例えばクラウドソーシングサービスを利用して業務の効率化を図ったり、クラウドファンディングで資金調達するなど選べる手段が増えるのは大きな利点です。
また、バーチャルオフィスを利用すれば実際のオフィスを構えるよりも低コストで起業できます。
友達と起業をする際の6つの注意点
友達と起業して事業を軌道に乗せるためには、いくつか事前に注意しておくべきポイントがあります。
ここでは友達と会社を経営する上で、余計なトラブルを回避するための注意点を紹介していきます。
- 上下関係や責任者をはっきりさせる
- 報酬や仕事の配分を決めておく
- 事業メンバーが変わることも想定しておく
- 経営方針・目的は共有する
- 撤退基準を決めておく
- 口頭約束はしない
上下関係や責任者をはっきりさせる
例え友達同士であったとしても、社内における立場や上下関係は明確にしておく必要があります。
前述した通り、相手と同等の立場のまま会社を経営していると、意思決定などに支障が生じる可能性があります。
決断が鈍って会社の経営を悪化させるようなことのないように、どちらかを株の過半数を持つ代表者としておくべきでしょう。
最終決定権を誰が持っているのか明確にしておくことで、様々なトラブルの予防が可能です。
報酬や仕事の配分を決めておく
友達と起業して失敗する原因の中でも特に多いのは、やはり金銭的な問題です。
そういったリスクを避けるためにも事前に報酬や仕事の配分は、明確に定めておく必要があります。
その際に利益を折半する形は望ましくありません。
一見すると公平で分かりやすいように思えますが、立場の上下や責任の所在が曖昧になりやすく、後々トラブルに発展するリスクがあります。
それを避けるためには、より重い責任を負う代表者の報酬をより多く設定すると良いでしょう。
報酬を多くもらう代わりに問題が発生した際には責任を持って対応するという形にした方が、互いに理解を得やすく対処も容易になります。
事業メンバーが変わることも想定しておく
会社の状態や市場の状況などで、その時求められる最適な人材は変化していきます。
例えば起業当初では需要を見極めるセンスや、素早く実行に移す行動力などが重要です。
やがて会社が成長し、事業に関わるメンバーが増えてくるとそれらを管理し最適化するマネジメント能力が求められるようになります。
必要な能力を持った人材を適材適所で活用していくためにも、初期メンバーにこだわりすぎず、予めメンバーが変わることも想定しておくことが重要です。
経営方針・目的は共有する
友達と起業する前に経営方針や目標は明確に共有しておくことが大切です。
最初は小さなズレでも時間とともに溝が広がって、最終的に相容れなくなるケースもあります。
長期的な目標に加えて、一年や二年といった短期的なスパンでの目標についても最初の時点でよく話し合っておくと良いでしょう。
撤退基準を決めておく
起業したり新規に事業を開始する前には予め撤退基準を決めておくのは鉄則です。
どれだけ念入りに計画を立て、準備をしても失敗するリスクをゼロにはできません。
友達と起業する前には、事前に事業から撤退する基準についてしっかり設定しておくことが大切です。
口頭約束はしない
友達と起業する際に合意した内容に関しては、なるべく書面で残しておきましょう。
仲が良い相手ほど口約束で済ませてしまいがちですが、お金に関することなどはトラブルの原因になる可能性が高いです。
特にどちらかが抜けた場合の保有株式の取り扱いについては、明確に書面で契約しておけば問題の長期化を防ぎやすくなります。
一緒に起業する友達に求めるスキルとは?
起業する友達は仲良しであれば誰でも良い、というわけではありません。
事業を展開するパートナーとなる友人は、下記の2つのスキルを持った人物を選ぶことをおすすめします。
- 自分が不得意な分野に長けている友達
- すでにビジネスの経験がある友達
自分が不得意な分野に長けている友達
自分が不得意な分野に長けている友達と起業することで、役割分担がしやすくなります。
凹凸を埋め合うような友達がいる場合は、ぜひパートナーとして検討をしてみてください。
また、自分の不得意な分野に長けている友達を探すには、自分自身の得意分野を知ることも大切です。
共同経営をする友達を探す際は、自分自身を見つめ直すことも並行しておこないましょう。
すでにビジネスの経験がある友達
一緒に起業する友達は、ビジネス経験がある人物を選ぶことをおすすめします。
ビジネスの経験があることで、経営に関する貴重な意見が得られるためです。
また、社会人としてのマナーなども身に付いているため、顧客対応・営業なども安心して任せられます。
友達との起業に関するよくある質問とは?
友達と起業をするにあたって、不安な点も多いかと思います。
ここからは友達との起業に関するよくある質問について、解説します。
- 友達と起業するには何がいいの?
- 起業資金はどれくらい必要なの?
- 起業アイデアの見つけ方とは?
- 女性の起業は何がおすすめなの?
- 起業するのは何歳からがおすすめなの?
友達と起業するには何がいいの?
初期投資があまり掛からない業種は比較的起業しやすいと言われています。
例えば、スマホアプリの開発・販売など、インターネットを利用した事業は起業しやすい業種として知られています。
起業資金はどれくらい必要なの?
日本政策金融公庫総合研究所の新規開業実態調査によれば、開業費用の平均値は1,077万円となっています。
また、同調査では1,000万円未満で開業をした人が全体の71.6%という結果が出ています。
250万円未満で開業をした人は、全体の21.7%ほどです。
このことから250万円ほどの用意があれば、起業は十分に可能といえます。
起業アイデアの見つけ方とは?
起業アイデアを見つけるには周囲をよく観察することが大切です。
周囲の細かいニーズやトレンドを発見することができれば、起業アイデアのヒントになります。
女性の起業は何がおすすめなの?
女性の強みを生かすなら、やはり同じ女性を対象とした業種が向いているといえます。
例えば、美容系のサロンや子育てに関するセミナーなどがこれに当たります。
起業するのは何歳からがおすすめなの?
意欲があれば10代からでも起業は可能ですが、実際には30代から40代で起業するケースが多いです。
これは起業して成功するために必要な人脈や経験、十分な資金を得られるのがこの年代であることが多いためです。
友達と起業は慎重に進めよう!
友達と起業する場合によくある失敗の多くは、事前の話し合いで予防できます。
経営方針や報酬の分配、上下関係や責任範囲など予め可能な限り詳細に相談して、合意内容は書面で残しておくことが大切です。
友達と起業して成功するためには、とにかく慎重な姿勢が重要。
失敗した場合を見据えて、会社を起こす前からしっかりと準備を進めておけばリスクを最小限に抑えることが可能です。
また、友達の起業はトラブルもつきものです。
費用をかけて事務所を構えてしまうと、仲違いした際の後処理が面倒になります。
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起業はスモールスタートで始めたほうが安心です。
ぜひNAWABARIを活用して、友達との起業をよりスムーズに始めてみましょう。
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