脱サラして起業するハードルは、以前よりも低くなったとは言え、「何を準備すべきか」「安定した経営のために何を行うべきか」と悩む方も多いようです。
せっかくの起業の決意が揺らいでしまったり、機を逸してしまうのはもったいないことです。
こちらでは、脱サラ起業のために準備したいことや、失敗を防ぐポイントをご紹介します。
さらに、脱サラ起業のメリット・デメリットや向き不向きについても考えます。
脱サラ起業をする際の準備
脱サラ起業は、勢いだけで始めて上手くいくほど甘いものではありません。
きちんと準備することが成功のカギとなります。
では、具体的にどんなことを準備できるでしょうか。
資金の準備
脱サラ起業で重要になるのは、事業資金の確保です。
事業に関してどんなに良いアイデアを持っていても、経営が軌道に乗るまでに時間がかかることがほとんどです。
事業継続には月々一定の固定費がかかるので、それらを賄うだけの資金をあらかじめ準備しておくことが大事になります。
事業収入で生活できるまでには時間がかかるケースが多いので、当面の生活費も考えて資金を準備する必要があります。
それには、事業と生活に月々どれほどの金額がかかるか、理解しておくことが先決といえます。
運営事業の情報収集
脱サラ起業を成功させたり、いち早く軌道に乗せるためには、自分が行おうとしている事業の可能性や見通しについて、正確な情報が欠かせません。
具体的には、起業する事業のサービス内容や価格帯などに加え、競合の情報も理解しておきたいものです。
競合事業者について調べると、社会のニーズや方向性を知ることができます。
起業に必要なスキルの習得
脱サラして起業するのに必要なのは、稼げるスキルです。
自分の強みとなり、他者と差別化できるスキルを脱サラ前に身につけ、確立しておくことが重要になります。
まずは、自分にどんなスキルがあるか棚卸しし、可能であればそのスキルを使い、副業などで試して収入を得る肌感覚を身につけておくと、脱サラ起業したときのイメージがわきやすいかもしれません。
事業計画書の作成
単に起業のイメージを持つだけでなく、事業計画書として書き起こしてみましょう。
事業計画書には、事業の方向性やコンセプト、ニーズが高いと思われる客層や集客方法、価格帯や収益に関するシミュレーションを記載します。
事業計画書は、補助金や助成金、融資の申請にも使えるので、資金調達にも役立つはずです。
脱サラ起業で失敗をしないためのポイント
脱サラ起業の成功は、失敗しないためのポイントを理解しておくことから始まります。
こちらでは主に5つの点を取り上げて考えます。
スタートアップ資金が少ない事業を選ぶ
事業選択は、脱サラ起業が成功するかどうかを左右しかねないポイントです。
多額の初期投資が必要な事業は、それを回収するまでに時間がかかり、うまくいかなかったときの損失が膨らむ可能性があります。
スタートアップにかかる資金が少ない事業や、設備投資を必要最小限に抑えられる仕事から始める、つまり小さく始めて大きく育てるのがおすすめです。
前職の顧客・関係者との繋がりを保つ
人脈の有無は、ビジネスの成否に直結します。
前職関係者から仕事の紹介・情報が得られるかもしれないので、会社員時代の人間関係やつながりは大切にしたいものです。
そのためには、社内外で良いコミュニケーションを保ち、「この人なら信頼できる」と思わせるほどの信用を培っておくことが大事です。
脱サラ起業こそ、勤務先で好印象を残しておくことや、円満退社が求められます。
ローンやクレジットカードは会社員時代に契約する
どんなに可能性がある事業を行うとしても、脱サラ後は社会的信用が低いとみなされ、ローンやクレジットカードの審査に通りにくくなることがあります。
必要なら会社員時代に住宅ローンなどを申し込んだり、クレジットカードを作ることをおすすめします。
逆に、奨学金やキャッシング、リボ払いなどのローンを返済しておき、開業後の金銭的負担を軽減するのも良い方法です。
自分で全てをやろうとしない
脱サラ起業すると、自分でなんでもやらなければならないと考えがちですが、不得意分野は多少のお金を払っても専門家に任せ、自分の事業に時間とエネルギーを振り向ける方が良い場合があります。
一例として、開業手続きの申請や確定申告などが挙げられます。
慣れない事務作業は思った以上に時間がかかるケースが多く、気力・体力を奪いかねません。
ランニングコストを減らす
起業にあたっては、ランニングコストを極力減らす努力が事業資金の捻出につながります。
無駄な費用を削減するとともに、必要なコストの在り方も検討しましょう。
ランニングコストで大きなウェイトを占めるのが家賃です。
賃貸オフィスを借りるとなると、伴って水道光熱費などがかかってきます。
かといって、自宅を事務所として公開するとプライバシーの問題が気になります。
そこで活用したいのが、バーチャルオフィスです。
レンタル住所 | 東京都目黒区 |
初期費用 | 0円 月額料金 1,078円/月(税込、年払いの場合)〜 |
サービス内容 | 住所貸し、法人登記、電話代行&転送、郵便物受取&転送 |
運営 | 株式会社Lucci |
URL | https://nawabari.net/ |
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脱サラ起業をすることのメリットデメリットとは?
「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、脱サラ起業の良い面と懸念点を理解しておくとよいでしょう。
脱サラして起業することには、次のようなメリットとデメリットがあります。
メリット
脱サラして起業すると、働く時間や場所を自分で選べます。
自分の得意分野や専門知識を生かした仕事ができるほか、高収入を追求することも、逆にワークライフバランスを重視した人生も不可能ではなくなります。
人間関係に振り回されずに仕事を行える利点もあります。
デメリット
安定した会社員と違い、事業が軌道に乗るまで収入が不安定になる点が起業家のデメリットです。
社会的な信用がなくなったり、福利厚生が受けられなくなるほか、社会保険がすべて自己負担になるなど、不利な面がでてきます。
仕事に加え、事業にまつわる手続きなども自己責任で行わなければなりません。
脱サラ起業に向いている人・向いていない人
では、脱サラ起業はどんな人に向いていて、逆にどんな人に向いていないのでしょうか。
向いてる人
物事に柔軟に取り組める人は、社会や事業環境の変化についていきやすいでしょう。
自己管理能力があり、目標に向かって邁進できる人や、慎重さや忍耐力を持ちつつ、リスクを恐れず決断できる人も脱サラ起業に向いています。
向いていない人
納期が守れない人や物事を後回しにする傾向がある方は、脱サラ起業に向いていないかもしれません。
起業は自己責任が問われるので、他の人や環境のせいにしがちな人、リスクが取れない人・取りたくない人には難しいでしょう。
脱サラ起業で失敗をしないための準備をしよう!
脱サラ起業は、準備に次ぐ準備を重ね、満を持して始めるのが成功のカギです。
また、起業してからのコスト管理は、事業資金を有効に使う上で重要なポイントです。
ランニングコストの中でも金額が大きくなりがちな事務所費用は、バーチャルオフィスを使うとコスト削減になるだけでなく、さまざまなメリットが享受できます。
手軽に利用可能な価格で、起業家向けのサービスが整ったNAWABARIに相談し、活用することをおすすめします。
脱サラ起業に関するよくある質問
脱サラ起業して成功できる確率は、3パーセントから6パーセントとされています。
こちらのパーセンテージは、起業して10年継続して事業を行えた確率となり、20年後を考えた場合はほとんどが撤退しているという厳しい現実があります。
脱サラしてまで起業したい一番の理由は、自分がやりたいことができるというポジティブなものです。
一度しかない人生、自分のしたいことにチャレンジする積極的な思いが起業に結び付くようです。
また、誰からも指示を受けずに仕事ができる、より多くの収入が見込めるという理由も多くなっています。
初期投資が過剰になりすぎて、そのコスト回収のために経営が圧迫されるケースがあります。
どんぶり勘定で事業を始め、収支管理が甘いこともよくある失敗例です。
脱サラ起業してすぐに法人化してしまい、思った以上に開業コストがかかったり、複雑な会計処理に苦戦する事例も見られます。